世界には多くのバイクメーカーがあります。例えば、アメリカにはハーレー、ドイツにはBMW、そして日本にはHONDAがあります。ハーレーの魅力はなんといってもその鼓動と振動でしょう。
BMWなら長距離ツーリングやラリーに適した高速安定性や快適性でしょう。ではHONDAはといえば、それらすべてを兼ね備えています。車種も性能も世界のバイクメーカーのトップです。現在もバイクのトレンドを牽引し続けています。
現在は、四輪車や二足歩行ロボット「ASIMO」、そして遂にはジェット機までと多方面で活躍しています。しかし、原点は戦後間もなく創業者の本田宗一郎氏が自転車用の補助エンジンを開発したところにあります。
世界で6000万台以上も売れているスーパーカブの原型である「カブ号(補助エンジン)」です。これが大ヒットしました。約5000もの自転車販売店が雪崩を打つように契約していきました。
当時はテレビや広告媒体が現在とは比較にならないほど発達してなかった時代です。会社ももちろん広告宣伝はしたでしょう。ではなぜ、そこまで急激に広がったのでしょうか。
それは、「口コミ」です。口から口、人から人へ、店から店へ、現物を持つ人から、現物を見た人へ、そして話を聞いた人へと爆発的に拡散していったのです。世界のバイクメーカーHONDAへの原点は、「カブ号」であり「口コミ」の力だったのです。